- 十二単の色の順番は?
- いつ着る?
- 重さはどれくらい?
について紹介します。
《結論》
★まず素肌の上に袴をはき、
その上から「単(ひとえ)」「袿(うちき)」「打衣(うちぎぬ)」「表着(おもてぎ)」を順に重ねて、最後に「唐衣(からぎぬ)」と「裳(も)」を付ける。
必ずしも十二枚重ねているから十二単ではなく、平均して9枚程度となっていて、重ねれば重ねるほどよりゴージャスに見える。
★色は紅、緑、黄、白など色々で、文様も自由
★儀式の時や自分よりも位の高い人に合う時に着用。普段着ではない。
★約15キロから20キロ前後の重さがあったと言われている。
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十二単の色の順番や意味は?
十二単は平安時代に女性が着ていて、正式には五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)もしくは女装装束と言います。
宮廷に仕える女官たちの公服として着ています。
十二単の色の順番や意味や構造については
まず素肌の上に袴をはき、
その上から「単(ひとえ)」「袿(うちき)」「打衣(うちぎぬ)」「表着(おもてぎ)」を順に重ねて、
最後に「唐衣(からぎぬ)」と「裳(も)」を付けます。
肌が露出しないように肌小袖と言う下着をに付けることもあります。
袴
素肌の上にはく袴は、光沢のある生地で作られた紅色の袴で飾り刺繡の入った腰紐が1本付いています。
左腰を中心に前後にめぐらし、身体の右側で結んで垂らします。
色は紅色が基本ですが、若い人は濃色、年齢の高い人は薄色を用いり、平安時代の中期には白や青の袴も使われています。
単(ひとえ)
単は、下着や肌着として平安時代中期から使われ、
女性用の単は綾や一般的な絹織物である平絹、薄物の生地で作られ、色は紅、緑、黄、白など色々ですが、緑系が多いです。
身丈は足首まであり、単の袖や裾が汚れを引き受ける役割があったので、裾や袖が上に重ねた着物からはみ出すように作られています。
袿(うちき)
袿は内に着る衣から語源がきており、打衣(うちぎぬ)の一種。
平安時代末期には5枚重ねて身に付けていたので、五つ衣とも呼んでいます。
十二単はこの袿を何枚も重ねることでより豪華に見えます。
身丈は足首よりも長く、身長よりは長い丈となっていて
色や文様は自由となっています。
表着(おもてぎ)
一番上に着る表着はより派手な色や文様となっており、
下に着ている袿と共に美しい色合いをしていて、重ねて着た時に襟、袖、裾から重ねた袿が見えるようになっています。
唐衣(からぎぬ)
唐衣は、十二単で一番上に着る上着です。
綾や浮織物で仕立てられることが多く、一番上に着る衣なので最も優美で華やかとなっています。
上半身を覆うだけの短い着丈になっています。
前身は後身よりも短く、脇は縫い付けられておらず、色や文様がさまざまです。
袿の上にかける着物という意味です。
裳(も)
裳はスカートのような台形をして、上部についた帯で腰の後ろに付け、白が基本となっています。
文様は自由で、記事は身分によって二陪織物、固地綾、平絹が用いられています。
成人した女性が着用するもので子どもは着けません。
いつ着るの?
十二単はいつ着るのかと言うと、
主に宮中に出仕している女性が着用するもので、人に仕える者の仕事着として用いられていたので、普段着ではありません。
今で言うとフォーマルウェアで、儀式の時や自分よりも位の高い人に合う時に着用する服です。
平安時代の女性の普段着は、十二単にも着る袴、単、袿の3つのみです。
重さはどれくらい?
十二単は沢山衣を重ねているので重さはどれくらいなのかと言うと、
着方にもよりますが約15キロから20キロ前後の重さがあったと言われています。
十二単は柄や色が色々で、地位や目的によっても異なります。
また、一つ一つ役割があります。
十二単は必ずしも十二枚重ねているから十二単ではなく、平均して9枚程度となっています。
重ねれば重ねるほどよりゴージャスに見えます。
まとめ
十二単は平安時代の女性の普段着のイメージがありますが、
実はフォーマルウェアで普段着ではなく、特別な時に着る仕事着のようなものです。
まず素肌の上に袴をはき、
その上から「単(ひとえ)」「袿(うちき)」「打衣(うちぎぬ)」「表着(おもてぎ)」を順に重ねて、
最後に「唐衣(からぎぬ)」と「裳(も)」を付けます。
必ずしも十二枚重ねているから十二単ではなく、平均して9枚程度となっています。
重ねれば重ねるほどよりゴージャスに見えます。
重さは15キロから20キロと重たく、これを着て儀式に参列することは体力も必要であることが想像できます。
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