お盆には「ほおずき」を飾る風習があります。
今回は
- お盆にほおずきを飾る意味は?
- 保存方法や片づけ方は?
について紹介します。
お盆にほおずきを飾る意味は?
鬼灯(ほおずき)をお盆に飾る意味は、
- 先祖の魂を運ぶため
- 迎え火となる提灯の代わりのため
- 仏壇を彩るため
の3点が挙げられます。
お盆が始まると先祖の霊や精霊がこの世に帰ってきて、お盆の期間中私達と一緒に過ごし、
お盆の期間が終わるとあの世に戻っていきます。
先祖の霊や精霊やこの世に身を置くところが無いのでお盆期間中の滞在場所が必要です。
そこで、ほおずきの袋が先祖の霊の滞在場所と見立てて盆棚に飾ります。
今でも、お盆中の滞在場所としてほおずきを飾る風習として残っています。
そして、お盆のはじめに先祖の霊が迷わずに帰って来れるように
迎え火と言う道しるべとなる提灯を飾ることになりますが、
その代わりとして提灯と形が似ているほおずきを飾ることで、提灯のように赤色で灯りを連想させ、
ほおずきは迎え火の提灯の役割を果たすものとして今でも言われています。
さらに、お盆には帰ってくる先祖の霊をもてなす為、仏壇や盆棚に盆飾りをします。
ほおずきの鮮やかな赤色が連ぞの霊をもてなすのにぴったりなことで仏壇を彩る役割を持ちます。
いつ飾るの?
ほおずきの飾るタイミングは
8月13日は先祖の霊を迎え入る迎え盆、16日は先祖の霊をあの世に送り届ける送り盆となるので、
12日の夕方から13日の朝にかけて盆飾りを完成させ、
12日までに供え物やお線香、お花など飾るものを準備するので12日までに間に合うように飾るのが良いタイミングです。
飾り方は?
飾り方は茎になったほおずきを茎ごと吊るす方法と
ほおずきの実を茎から取り、バラバラにして置いておく方法があります。
仏壇だとほおずきの実をいくつか置いて飾ったり、盆棚の場合は茎ごと吊るすと見栄えが良くなります。
ほおずきを提灯に見立てる意味として複数の実を飾るのが良いです。
ほおずきは造花でも良いですが、浄土真宗の場合は仏花は生花に限定しているので注意が必要です。
保存方法は?
保存方法として
風通しの良い直射人公が当たらないところで自然乾燥してドライフラワーとして飾るのも良し、
瓶を用意してその中にほおずきと水を入れ、常温で1か月から2か月放置し、
水で洗って乾燥させて作る透かしほおずきを作って飾るのもおススメです。
片づけ方は?
飾った後のほおずきの片づけ方は、
送り盆である16日に先祖の霊を見送ってあの世に送り届けるので、この日に合わせて片付けます。
送り盆の日に盆飾りを川や海に流す精霊流しとしてほおずきも一緒に流す方法や
お寺でお焚き上げしてもらう方法があります。
そういった方法が難しい場合に家庭でもできる方法として、白い紙にほおずきを包んで塩でお清めして処分することです。
先祖の霊を供養する為の盆飾りの役目を果たした感謝の気持ちを込めて片付けるのが良いです。
まとめ
ほおずきは
- お盆中に帰ってきた先祖の霊や精霊の居場所
- 迎え火の提灯の役割
- 仏壇や盆棚の彩りのため
といった理由でお盆に飾られます。
実をいくつか置いたり、茎ごと飾り、飾り終わった後は感謝の気持ちを込め、
ドライフラワーや透かしほおずきを作って保存しておくと次の年まで楽しめますよ。
終わった後の片づけは、感謝の気持ちを込めて
- 塩で清めてから処分する
- 送り盆の日に川や海に流す
- お焚きあげしてもらう
方法があります。
ほおずきを見ると、子供の頃に風船を作って遊んだことを思い出します(*´▽`*)
ブーッと音も鳴らすと楽しいんですよね。
祖母はよく「ほおずき人形」も作ってくれていました。
沢山のほおずきを一気に見られる「ほおずき市」に家族で行くのも楽しみでした♪
夏の良い思い出です。