- 紫陽花の原産地や特徴は?
- なぜお寺に多いの?
について調べてみました(^^)/
紫陽花の原産地
紫陽花の原産地は日本です。
そして日本から中国に渡り、シルクロードを伝わってヨーロッパへ伝わり、
イギリスでは“東洋の花”として人気が上がり、品種改良も進み「西洋アジサイ」として人気がでたようです。
紫陽花はアジサイ科アジサイ属の植物で、
日本に自生しているガクアジサイは、海沿いで自生することから「ハマアジサイ」とも呼ばれています。
特徴
ガクアジサイ
ガクアジサイの花は、1つの花におしべとめしべを持つ両性花で、
両性花の花には桜、朝顔、スミレ、菊、タンポポなどがあります。
このガクアジサイは、中心部におしべとめしべがあり、その周りを小花が6~9個で囲んでおり、
「額咲き」とも言いますが、この小花は花ではありません。
実は装飾花と呼ばれる「がく」で、
がくとは、花びらの外側にある花葉のことで一般的には葉と同じく緑色をしていますが、
紫陽花はまるで花のような見た目をしています。
それでは花びらはどこかというと、
紫陽花の花びらは、このがくの中心にある小さい玉で、小さな花びらが5枚ほどついた花が咲きます。
ホンアジサイ
広く紫陽花として言われているのは、このガクアジサイが変化したホンアジサイで、
ホンアジサイは、小花がこんもりと密集して、球状になっているもので「手まり咲き」と呼ばれ、
花壇や公園などでよく見かけます。
紫陽花の色
紫陽花の色ですが、白、藍、淡紅色がありますが、
アルカリ性の土壌では赤っぽく咲き、
酸性の土壌では土の中のアルミニウムを吸収するため、青紫色になるそうですが、遺伝といわれる説もあるそうです。
紫陽花で注意しなければいけない事として、
2008年に飾りとして食事に添えられていた紫陽花の葉を口にして食中毒が発生したため、
厚生労働省では注意喚起を出してます。
紫陽花はなぜお寺に多いの?
紫陽花は元々山に咲いていたものなので、
日本の気候に合っていますし、丈夫で病害虫も少ないです。
土留めの役割
そして、紫陽花の根は横に張り、他の植物と比べても長く、細い根が複雑に絡み合っているので、
土留めの役割もしています。
寺は山に建てられている事が多く、紫陽花があることで、
急斜面に雨が降っても、土が流れ出さないようになっています。
立地との関係が深い
紫陽花の名所には寺が多いと言われていますが、
それには様々な説がありますが、立地との関係が深いようです。
古来、寺は修行の場だったので、神聖な山に建てられる事が多く、
直射日光が当たり過ぎない斜面や水はけのよい土地が選ばれ、紫陽花もそこが育つのに適した場所だったからです。
甘茶との関係
もう1つは、甘茶との関係がありますが、甘茶という植物の花は、
ガクアジサイとよく似ていて実は、紫陽花の変種でこの葉を発酵させてお茶にします。
お釈迦様が生まれたとき、産湯に甘茶を注いだという言い伝えがあり、
今でも4月の花祭りには仏像に甘茶をかけますが、
このような事から、寺に紫陽花が植えられたという説もあります。
さいごに
「紫陽花とお寺って、すごく合っているな。雨の季節は特に素敵だな」
と思っていましたが、土留の役割もあったんですね(*´▽`*)
我が家は紫陽花の季節になると、毎年のように鎌倉に遊びに行っています。
雨で足元は大変ですが、綺麗な紫陽花を見ると心がウキウキするんですよね♪