「お正月に飾るお餅って何だっけ?」
これは鏡餅という名前のお餅です。
日本では、古くから華やかな新年の門出を祝うため、玄関や居間などに鏡餅を飾る家庭が多くあります。
では何故、お米や醤油ではなく餅なのでしょうか。
鏡餅の飾り方や意味について詳しく紹介していきますね(*´▽`*)
鏡餅の飾り方
飾り方は様々で、基本的には一番上にみかんを飾り、
御幣(ごへい)・四手(しで)といった紅白の紙細工をみかんの下に置き、
餅の下には縁を紅でとってある四方紅といった紙を敷きます。
後は裏白といい、シダの葉を餅の下だったり餅と餅の間に海老などを飾る場合は、海老の後ろにつけて飾ります。
これ以外にも、金と銀の水引をたらしたり、扇をつけたり、
昆布や熨斗あわび、干し柿、するめなどを一緒に飾ったり、地方によっては御幣の切り方に特徴があったりと
様々な趣向がされています。
鏡餅って、とっても華やかに飾られていますよね(^^)/🍊
鏡餅を乗せる台
鏡餅をのせる台に関しては、正式には三方(さんぽう)という昔から神事に使われる台があります。
(三宝と表記される地方もあるみたいです)。
台を用意する際は三方を用意してもいいですし、ない場合は四角い形のお盆に飾っても大丈夫です。
これは餅が丸=陽の気を持っているので、
四角=陰の気のお盆にのせることで、場の気を中庸とするためです。
餅の形状
- 一般的な丸い餅を二つ重ねたもの
- 三枚に重ねたもの
- 紅白と色違いで重ねたもの
- 砂糖で固めて作られたもの
など、地方によって様々な特色があります。
鏡餅を飾る意味
鏡餅は神仏に捧げるもの、神様と人間をつなぐものとも言われています。
- みかん:「子孫が代々(=橙)栄えるように」
- 御幣と四手:「四方に繁栄するように」赤と白を使うのは魔除けの意味があるため
- 裏白:「古い葉と新しい葉が一緒に成長するシダの葉の特徴から、末永く繁栄するように」
- 四方紅:「赤い縁取りが天地四方を守り、一年の繁栄を願って」
という意味が込められています。
お正月に餅を食べる理由
鏡餅は本来、神様に捧げるものなので鏡餅には年神様の御魂(みたま)が宿ります。
これを家長が家族に御年玉として分け与えたことがお年玉のルーツで、玉には魂という意味があります。
この餅玉を食べるための料理が「お雑煮」で、餅を食べることで体に魂を取り込むことを表しています。
また鏡餅には「歯固め」という意味も含まれていました。
歯は生命の維持にとても大切で、丈夫な歯の持ち主は何でも食べられ、健康で長生きできます。
そこで、固く丈夫な歯になるよう願い固いものをいただく行事を「歯固め」といい、固くなった鏡餅を食べてきました。
現在の鏡開きは「歯固め」の名残ということになります。
さいごに
お正月に飾る鏡餅には、飾るのもいただくのにも意味があることが分かりました。
華やかに飾られている鏡もちを見ると気分も明るくなりますね♪
キレイに飾って美味しくいただいて
新しい一年を元気で健康に過ごせるように願いたいと思います(^^)/🍊